船窪小屋では、久しぶりにすばらしい日の出が見られた。朝食を頂き、烏帽子岳に向って5時20分出発。小屋から10分ほど離れたテント場の近くにある水場に寄る。水は美味しいが、かなり危険な崩壊している急斜面に有った。船窪岳第二ピークまでかなり厳しい尾根歩きであった。滑りやすい急な下り、ハシゴ、ロープなど設置されているが、あまり頼りにならない。登山者自身のバランス、足の運びが、自分の転落を防ぐなのだ。崩壊している斜面に付けられた登山道を緊張して、時には大胆に・・・登り、下りをした。第二ピークには、8時10分に着く。

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第二ピークから不動岳の間は、これまでと同じような登り下りが有った。ロープ、ワイヤーがある滑り易い,いやらしいトラバースを越えてから次第に樹木の中を歩く安全な縦走路が出てきてホッとする。船窪小屋から歩いて来た尾根が半円を描いた位置に来た様で、お世話になった小屋が深い谷を隔てて正面に見える。それと共に、目指す烏帽子岳が大分近くに見えてきた。不動岳、11時着。そして懐かしの岩峰、烏帽子岳の側を歩いて、烏帽子小屋に14時着。予定より早く着いたので、一休み後、小屋には泊まらずブナ立尾根をこのまま下山。高瀬ダムサイトに17時下山。ここからは、タクシーで扇沢に置いた車を回収。大町温泉で入浴、23時自宅に帰った。
今回の縦走で、北は、朝日岳から白馬岳、鹿島槍ヶ岳、針ノ木岳、船窪岳、野口五郎岳、三俣蓮華岳、槍ヶ岳、穂高岳、西穂高岳、そして焼岳までの稜線が40年かけて完結したことになった。

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