3日、冬季小屋を6時30分出発、すぐにきつい登りが続く。岩と、雪のミックス、日陰はもちろん雪が凍結してつるつるだ。大岩の周りを廻りこみ、滑らないようにアイゼンを利かせて体を持ち上げたり、慎重に岩を乗り越す。一昨年の秋に空木岳に登っているのでコースの様子には不安が無く、ルートの先も読めることが心強い。8時30分、なだらかな空木岳山頂に到着。池山尾根が眼下に広がり、駒峰ヒュッテが雪に埋もれて屋根が見える。

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一休み後、いよいよ南駒ケ岳への縦走となる。夏道は、雪の中で、急な雪の斜面をトラバースの連続だ。アイゼンも陽に当たっているいる所は、役に立たず、かかとを雪に蹴りこんでステップを切るのだが、かかとを立てすぎると代えってかかとが滑って危ない。緊張する斜面が次々と出てくる。赤椰岳近くの岩場が怖かった。ここを越えると大きな南駒ケ岳2841mが近くなる。百間ナギ避難小屋が見えた。本多勝一氏が青春時代に山を楽しんだ小屋だ。11時15分ごろ南駒ケ岳の山頂に到着出来た。

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